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ポートレート写真入門:撮影のコツとレンズ選び

  • 執筆者の写真: 宙 藤本
    宙 藤本
  • 2023年5月22日
  • 読了時間: 5分

更新日:2023年6月3日



ポートレート写真は被写体の内面を引き出し、魅力を最大限に伝えるための写真術です。初心者でも簡単に始めることができるので、今回は基本的な撮影のポイントとレンズ選びについて解説します。



1. 光と影を活用する


ポートレート写真では、光と影が非常に重要な役割を果たします。光と影を効果的に使うことで、被写体の顔立ちや表情を際立たせ、感情を引き立てることが可能になります。


では、具体的にはどのように光を当てるべきでしょうか。


フロントライティング


一つの方法は、カメラの正面から光を当てることです。これはフロントライティングと呼ばれ、被写体の顔全体を明るく照らす効果があります。

特に、被写体の顔にシワや凹凸がある場合、フロントライティングはそれらを滑らかに見せ、肌質を良く見せることができます。





サイドライティング


しかし、単に明るく照らすだけではなく、被写体の顔にメリハリをつけることも重要です。これはサイドライティングという技術を用いることで可能になります。サイドライティングは、光を被写体の片側から当て、もう片側を影にする技術です。これにより、顔に自然な陰影が生まれ、立体感が増します。これは特に、被写体の骨格を強調したいときや、男性の精悍さを表現したいときに有効です。


バックライティング


また、バックライティングという手法もあります。これは光を被写体の背後から当てるもので、被写体のシルエットを強調し、ドラマチックな雰囲気を生み出します。

これらの方法を組み合わせることで、被写体の特徴を最大限に引き立て、感情的な深みを加えたポートレート写真を撮影することができます。




2. 構図を探す


次に重要なのは「構図」です。ポートレートの魅力は構図でほぼ決まると言っても過言ではありません。例えば、余白を持たせることで、写真全体にゆとりを持たせることができます。また、人物の中心ラインを構図の中心に配置することで、自然なバランスの取れた写真になります。


また、前ボケを活用して3D空間を演出することも効果的です。このテクニックは特に、単焦点レンズを使うときに有効です。背景にもボケを持ち込むことで、より立体感のあるポートレート写真を撮影することができます。



3. 単焦点レンズを選ぶ



単焦点レンズを選ぶ理由は何でしょうか?

単焦点レンズは、ズームレンズと比較していくつかの利点があります。

まず、単焦点レンズは背景をよりぼかすことができ、被写体を際立たせる効果があります。また、明るく撮影することができるため、暗い場所や照明の制約のある状況でもクリアな写真を撮ることができます。


さらに工学的な設計により、特定の焦点距離に特化している単焦点レンズは、複数の焦点距離をカバーできるズームレンズと比較して画質が高くなる傾向があります。

細部まで鮮明に描写され、色彩やコントラストもより自然で美しい写真を撮影することができます。

特に、ポートレート写真においては、背景の景色よりも人物をどのように表現するかが重要になるので、単焦点レンズの使い方によって被写体の表情や表現をよりリアルに捉えることができます。


以上のような理由から、単焦点レンズは写真撮影において優れた選択肢となります。

背景のぼかし効果や明るさ、画質の向上など、よりクリエイティブで魅力的な写真を撮りたい方にはおすすめです。



4. エモい色の属性を知る


撮影する際には、色の属性を意識することが重要です。

特定の色を意識することで、写真に深みを与え、感情的な印象を強調することができます。例えば、青や緑の使用によって、写真全体に奥行きが生まれ、感情的な響きを与えることができます。

また、オレンジとティール(暖色と寒色)の組み合わせは、映画のような雰囲気を演出することができます。これらの色の属性を知ることで、写真により魅力的なエフェクトを加えることができます。


5. 抜け感を意識する




最後に、ポートレート写真に「抜け感」を持たせることもポイントです。

ポートレート写真における「抜け感」とは、被写体と背景の際立ちや立体感を意味します。抜け感を持たせることにより、被写体がより鮮明に浮き立ち、背景との区別が明確になります。これによって、被写体がより引き立ち、視線が集中する効果が生まれます。


抜け感を生み出すためには、いくつかの要素を考慮する必要があります。まず、被写体と背景の距離感を意識しましょう。被写体を前に出すためには、背景を適度に遠ざけることが重要です。

例えば、被写体がピッタリと壁に背中をつけていると、立体感を出すのは難しいでしょう。

(必ずしも悪いショットということではありません)

また、被写体と背景の明暗のコントラストを意識することも効果的です。明るい被写体を暗い背景と組み合わせると、抜け感がより強調されます。


さらに、被写体の表情やポーズにも注目しましょう。

自然でリラックスした表情や自然な動作を捉えることによって、被写体の個性や魅力が引き立ちます。また、背景に対して被写体を斜めに配置するなど、構図の工夫も抜け感を演出する要素となります。

例えば、被写体にわざとバランスを崩す動きをさせることで、自然な雰囲気を作り出すことができます。

被写体にかかととつま先を一直線にして歩くよう指示しましょう。これにより、自然な動きとともに抜け感のある写真が撮れます。

また、連射モードを活用して、被写体の自然な動きを捉えることも効果的です。



ポートレート写真に抜け感を持たせることにより、写真に深みや立体感が生まれ、より魅力的な仕上がりになります。抜け感を意識して撮影することで、写真に奥行きと鮮度を与えることができます。





以上、ポートレート写真の基本的な撮影のコツとレンズ選びについて解説しました。

これらのポイントを意識しながら、自分だけのオリジナルなポートレート写真を撮影してみてください。

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